終戦の日を前に・・
戦後80年、各局とも関連の特別番組を組んでいる
戦争の悲惨さ・むごたらしさを、戦争を知らない世代にも伝えていかなければならない
私は絵本を通して、戦争の恐ろしさを伝えていきたいと思っているけれど・・
どうしても声に出して読めない絵本がある。
あまんきみこさんの「ちいちゃんのかげおくり」
かげおくりってな~に 「とお かぞえるあいだ、かげぼうしをじっとみつめるのさ、とお、といったら、
空をみあげる。すると、かげぼうしが そっくり 空に うつってみえる」
出征前にお父さんが教えてくれる。
戦火の中、お兄ちゃんとお母さんと一緒に逃げまどうけれど、いつしかお母さんとはぐれてしまう。
そして、夏のはじめのある朝、こうして、小さな女の子のいのちが、空に消えました。
絵本の最後のページには・・
「それから なん十年。町には、まえよりも いっぱい いえがたっています。 ちいちゃんがひとりでかげおくをしたところは、ちいさなこうえんになっています。
青い空の下、きょうも おにいちゃんや ちいちゃんくらいの こどもたちが、きらきら わらいごえをあげて、
あそんでいます。」
胸が締め付けられるようで、どうしても声を出して読むことができない
戦争は、何の罪もない小さな子どもたちの命をも奪ってしまう。
平和はあって当たり前ではなく、創り上げていくもの
過去の過ちを二度と繰り返してはいけないと心から思います。

今日の地方紙の記事に懐かしいお名前が・・局時代にテロップやフリップを描いてくださっていた野本さん。
当時の想いを取材された記事でしたが、懐かしさのあまりお電話をさせていただきました。
お元気でいらっしゃるご様子・・改めて平和を希求していかなければと思うのでした。
