長期連載・でんでこ・・
A新聞社の「でんでこ」長期連載が始まったそうです。
■「避難所運営に女性を」。そう訴えた10日後、東日本大震災が起きた。
2005年8月末のことだった。仙台市で男女共同参画に取り組んできたNPO法人イコールネット仙台の代表理事、宗片恵美子(むなかたえみこ)(67)は、ある数字にショックを受けた。
埼玉で開かれたシンポジウム。「6400人を超える死者のうち、女性が約1千人多かった」。NPO法人女性と子ども支援センターウィメンズネット・こうべ代表理事の正井礼子(まさいれいこ)(67)が、阪神大震災の被害について報告していた。
宗片は、「30年以内に99%の確率で起こる」とされた宮城県沖地震に関心はあった。でも、災害の被害で性差に着目して考えたことはなかった。
翌06年9月、仙台に正井らを招き講演会を開く。08年には、仙台に住む女性を対象にアンケートし、被災や避難した時に不安に感じると思われることを尋ねた。700人以上の回答が集まった。
「男女別のトイレや更衣室がほしい」「レイプやセクハラが心配」。自由記述欄はこんな声であふれた。
宗片は「防災や復興に関する意思決定の場に女性を」など6項目の提言にまとめ、町内会や自治体に働きかけた。男性の反応も悪くなかった。手応えがあった。
11年3月1日、内閣府の中央防災会議の専門調査会に委員として出席し、「避難所運営に女性を入れることが必要」と訴えた。
その10日後、東日本大震災が起きた。
「女性たちの声が聞きたい」。宗片は宮城学院女子大教授(当時)の浅野富美枝(あさのふみえ)(67)と避難所を訪ねることにした。
4月28日、宗片はリップクリームを、浅野は下着につけるおりものシートをそれぞれ自腹で買い、バッグいっぱいに詰めて届けに行った。(中林加南子)
=文中は敬称を略します
(No.139)
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災害が起きるたびに、被災者たちはさまざまな困難に直面する。災害に強い社会にするために必要な視点の一つが、多様性を認め合うことだ。今シリーズでは、試行錯誤しながら困難を乗り越えていく女性たちを追う。
◆てんでんこ 互いにちゃんと避難する。そんな相互信頼の日常的な醸成も新たな意味に。
こんな情報をただいて記事を引用させていただきましたが、非常時避難所運営にも女性の視点は大切であり、7.13水害や10・23中越地震の折に避難所を訪れた時に避難者からこっそり耳打ちされたことを思い出しました。
